【ニューデリー】インド中央政府は、民間鉄鋼大手3社-Essar Steel Ltd(ESL)/ Jindal Vijayanagar Steel Ltd(JVSL)/ Ispat Industries Ltd(IIL)-に対する新規金融パッケージを承認した。
ビジネス・スタンダードが1月3日報じたところによると、S Narayan大蔵次官は2日、ICICI Bank/Industrial Development Bank of India(IDBI)/State Bank of India(SBI)/Industrial Finance Corporation of India (IFCI)のトップと会談、鉄鋼会社の債務再編問題を協議した。同席では、新パッケージの詳細が詰められ、延滞ペナルティーの免除、一部ローンの資本への転換、金利の引き下げ等が合意された。金利水準は現在の約18%のレベルから12~14%に引き下げられるが、その一方、鉄鋼会社プロモーターには、自己資本の一部抹消が求められる。
銀行/金融機関の鉄鋼3社に対するエクスポージャーの総額は2万クロー(US$41.36億)にのぼる。某金融機関の会長は、「全ての処理を後回しにするよりは、今損害を被った方がまし」と語った。
この日、ICICI BankのKV Kamath重役(CEO/MD)、IDBIのPP Vora会長、IFCIのVP Singh会長、SBIのSK Purwar会長らは、Narayan次官と2時間にわたり会談したが、合意内容は、新年度予算の発表前に明らかにされると言う。
大蔵省筋は、「鉄鋼産業と繊維産業はJaswant Singh蔵相兼法人事務相(Finance and Company Affairs Minister)が最優先する2つの製造業部門であり、鉄鋼市況が上向いている今、支援の手を差し伸べれば、鉄鋼会社の復調が早まる」と指摘した。