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2002-12-23 ArtNo.30362
◆鉄鋼業界、輸入スクラップの急騰で打撃
【コルカタ】スクラップのトン当たりCIF(cost, insurance and freight)価格が今年1月の130米ドルから146米ドルに12.3%上昇する中、スクラップを原料に用いる鉄鋼業者は、深刻な影響を受けている。
ビジネス・スタンダードが12月19日報じたところによると、欧州及び米国における寒気が今後厳しさを増せば、状況は一層悪化しそうだ。インドにおけるスクラップの輸入を引き受けているMetal Scrap Trade Corporation Ltd(MSTC)のM Sengupta会長兼MDによると、1995年に記録された過去最高のトン当たり205米ドルには及ばないものの、今日の価格は異常と言える。しかし冬の寒気が遠のくまで今後少なくとも2~3ヶ月、ハイレベルが続き、供給逼迫が予想されるクリスマス前後に一層の値上がりが予想されると言う。
また中国における鉄鋼消費の拡大で国際市場におけるスクラップの需要が増加、これに伴い溶鉱炉原料のスクラップ価格が上昇し、鉄鋼製品値上がりの恩恵を相殺している。
スクラップ価格の主要部分を占める運輸コストは、今年1月から11月の間にほぼ30%上昇した。これは主に中東危機に対する懸念、船舶供給の逼迫、バンカー価格(燃料油)の上昇、保険料のエスカレーションに伴うもの。欧州/米国からインドへのスクラップ輸送コストは今年1月のトン当たり26米ドルから11月の34米ドルにアップした。
スクラップの多くは誘導炉や電炉の原料として使用されるため、スクラップ消費者の大部分は、これ以前から電力料の高騰に悩まされて来たが、スクラップの値上がりが同業界の苦境に拍車をかける形になった。
インドでは950万トンの鉄鋼製品が電気熔解方式により生産されており、この場合スクラップとスチールの比率は1.1:1となっている。同部門では年間海綿鉄550万トン、地元スクラップ350万トン、輸入スクラップ100万トンを使用している。理論上、スクラップは50万トンのみ熔解され、残りは圧延されるはずだが、実際はそうではなく、インドではスクラップの値上がりとともに、その需要は減退している。業界筋によると、トン当たり135米ドルを越えると心理的反発が生じ、輸入スクラップの消費が低下する。現在価格は既に146米ドルに達しており、スクラップの需要は実際のところ低下していると言う。
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