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2002-12-23 ArtNo.30361
◆鉄鋼会社、電気製品への非CRNOスチール使用を指弾
【コルカタ】期待した祝祭日シーズンの売上げが不振な成績に終わったことから国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)とThyssen Krupp Electrical Steelの現地子会社EBG Indiaは、「家電会社や産業用機器製造業者は冷間圧延無方向性(CRNO:cold-rolled non-oriented)スチールに代え、低価格な通常のスチールを使用している」と非難した。
インディアン・エクスプレスが12月21日伝えたところによると、良好な電導性を有するCRNOは、冷蔵庫/アイロン/軽量家具/扇風機/ミキサー等を製造する理想的材料とされる。SAILとEBGはインドにおける主要なCRNOスチール・メーカーで、EBGのCRNOスチール年産能力は7万トン、SAIL傘下Rourkela Steel Plantのそれは7万5000トンに達する。しかし今年のCRNOスチール売上げは、電気製品の売上げが好調なのにも関わらず、警戒すべきレベルに下降した。
CRNOスチールは冷間圧延クロース・アニールに比べトン当たり1万ルピーほど値が嵩むためロー・エンド家電製品の製造業者は、前者の代わりに後者を用いる傾向がある。インドの電気製品用スチールの年間消費は17万5000トンにのぼるが、非CRNOスチールの消費はこのところ月間4000~5000トンに達し、電気製品用スチール全体の35%を占めている。
SAILとEBG筋によると、CRNOスチールはシリカの含有量が高く、このことが電導率を高めている。価格に敏感な消費者はより低廉な製品を購入するが、結果的に電気の消費が増加し、高い電気料を支払うことになる。
またポンプ・モーターは国内生産された電力の20%を消費しており、ポンプ・モーターの75%が農業部門で使用されている。インドのポンプ・モーターの効率は70%で、米国における86%を下回るが、効率が70%と言うことは、電力消費が30%嵩むことを意味する。しかしインドの農民は優遇電力料を享受しているため、ポンプの電力消費が多少高くても気にしないと言う。
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