2002-12-20 ArtNo.30343
◆今年の電子ハードウェア輸出成長率15-20%に鈍化
【ニューデリー】インドの情報技術(IT)及び電子ハードウェアー産業が今年(2002-03)も、昨年(2001-02)並みの輸出成長を実現することは、ほとんど不可能になった。
インディアン・エクスプレスが12月17日報じたところによると、昨年のハードウェア輸出は前年の8億2500万米ドルから11億米ドルに25%成長したが、情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers Association of Information Technology)のVinnie Mehta常務理事(ED)も、電子部品産業協会(ELCINA:Electronic Component Industries Association)のSomnath Chatterjee事務局長(SG)も、今年の伸び率が15-20%にとどまると予想した。また電子製品/コンピューター・ソフトウェア輸出促進委員会(ESC:Electronics and Computer Software Export Promotion Council)のDK Sareen常務理事(ED)は、今年上半期の電子ハードウェア輸出のパフォーマンスは決して好調とは言えず、通年の成長率は15%が精一杯と指摘した。
インドの電子ハードウェア輸出の約20%に貢献している電子コンポーネント製造/サービス会社Celetron IndiaのT Vasu取締役は、同社の今年の輸出は最大市場の米国が景気不振に陥ったことから、昨年レベルを維持するのも難しいと語った。
しかし光学媒体製造・輸出業者Moser BaerのRatul Puri重役(ED)は、今年の輸出が昨年の550クローから800クローに60%成長すると見ており、「インドのハードウェア輸出に5000万米ドルほど貢献できる」と自信を表明した。
ELCINAは、今年はコンポーネントとプリンターの輸出が成長を牽引すると予想、MAITもヘッド・スタック、記憶媒体、アド・オン・カードの他、ドット・マトリクス・プリンター、電力供給ユニット、モニター、テレビジョン・セットが好調な伸びを見ると指摘している。Mehta氏によるとテレビジョン・セットの輸出は40%の成長が見込めると言う。
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