SEAnews 2002-12-20 ArtNo.30341

【ムンバイ】Tata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)は、競争が過熱する乗用車Ｃセグメント(40万-75万ﾙﾋﾟｰ)市場にIndigoセダン(ガソリン車3モデル／ターボ・ディーゼル車2モデル)を投入した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月19日報じたところによると、マニュアル・ステアリング、エアコンディショニングを標準装備したベーシック・ガソリン・モデルは43万5000ルピー(ﾃﾞﾘｰにおけるｼｮｰﾙｰﾑ価格、以下同様)、トップ・エンド・ガソリン・モデルは49万5000ルピー、パワー・ステアリング、ヒーティング、エアコンディショニング標準装備のベーシック・ディーゼル・モデルは48万ルピー、トップ・エンド・ディーゼル・モデルは52万ルピーと、ベーシック・バージョンの価格は、Ｃセグメントの最低価格を僅かに上回るが、トップ・エンド・バージョンの価格は他社製品を大きく下回っている。Ford、General Motors、Hyundai等が、何れも来年1月から値上げを予定していることから、低価格のIndigoのデビューがＣセグメント市場に如何なる波紋を生じさせるか注目される。
ちなみに既存の小型乗用車Indicaの場合は、ディーゼル・バージョンが中核を成し、ガソリン・バージョンの価格がディーゼル・バージョンを上回っているが、Indigoは逆にガソリン・バージョンの価格が低めに設定されており、ガソリン車市場の開拓を目指す同社の意気込みが窺える。
Telcoは12月19日から全国のディーラー100社を通じIndigoの販売を開始した。全国168都市に設けられた436のサービス・センターがアフター・サービスを引き受ける。月間1000～1200台の販売が目指され、買い換えを計画する顧客には下取りサービスが提供される。TelcoはIndigo及び来年発売予定のEstateバージョンのために350クロー(US$7237万)を投じ、Indicaの既存生産ラインに調整を加えており、Indica5～6台に1台の割合でIndigoが生産される。
Ratan Tata会長は発売式典の席上、「Indigoの発売により、国内乗用車市場の70％を占めるＣセグメントにプレゼンスを築くことができ、Telcoの乗用車ビジネスにとって大きな節目になる」と、新モデルに対する期待を表明した。