2002-12-18 ArtNo.30331
◆Qualcomm、インド/中国市場の潜在性に期待
【ソウル】米国カリフォルニア州San Diego拠点のQualcomm Incは、インドを同社が開発したCDMA(code division multiple access)携帯電話技術の最大市場の1つと見ている。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月16日伝えたところによると、Qualcomm CDMA Technologies KoreaのJim Doh副社長兼GMは、このほど同社を訪れたマスコミ関係者に「インドと中国はCDMA技術のトップ・ドライバーであり、両国のセル式電話会社はCDMA市場のトップ・サービス・プロバイダーに数えられる」と、インド/中国市場の潜在性に対する期待を表明した。
それによると、Tata Teleservicesは京セラ及びSamsungから、RelianceはLGとSamsungから、それぞれ携帯電話端末を調達する見通しだが、Qualcommはこれらの端末に使用されるチップ・セットを製造している。
Reliance Infocommは400万~600万ユニットの携帯電話端末の購買を準備、China Unicomは2003年までにセル式電話サービス契約者が1200万人に達すると予想している。この他、Tataも極めて積極的な事業展開を計画している。Qualcommは、Relianceに対する技術移転も検討している。
CDMAのユーザー・ベースは今年10月時点で1億3500万人をマーク、来年は新たに1億800万人が加わる見通しだが、同数字はさらに上方修正されそうだ。最大市場はアジアで、これにはインド、中国の他、韓国、日本、東南アジア諸国が含まれる。アジア地域だけで新たにCDMAユーザー4400万人が加わるものと見られ、北米、即ち米国/カナダ市場がこれに次ぎ4100万人と見積もられる。また全地球測位(global positioning)システムを装備した端末は、インド市場では販売されないが、今後世界的にその需要が急増するものと予想される。目下、この種の端末500万セットが世界的に使用されている。Samsung、LG、Sony-Ericsson、日立、Panasonic等のメーカーがこの種の製品を販売しており、価格は韓国では約500米ドル、米国では250~300米ドルと言う。
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