SEAnews 2002-12-11 ArtNo.30288

【ニューデリー】Electrolux Kelvinator Ltd (EKL)は、来年半ばを目処にエアコン市場に参入する計画だ。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが12月7日伝えたところによると、ＥＫＬのRam S Ramasundar重役(CEO)は、同紙に以上の計画を語った。それによると、当面完成品(CBU)を輸入し、ニッチ・マーケットの反応をチェック、その後製造施設を設けるか否かを決定する。エアコンは、シロモノの中では最も激しい競争が展開されている。インド国内で目下冷蔵庫と洗濯機の製造を手がけているＥＫＬは先ず中核業務を採算ラインに乗せることに全力を傾注、他のことはその後で考えると言う。
ＥＫＬはブランド再編計画の下、Kelvinator、Electrolux、White Westinghouse等の商標を廃止したが、一般の予想に反し、冷蔵庫のAllwynは都市郊外の大衆向け直冷式冷蔵庫ブランドとして維持した。これに対してElectrolux Kelvinatorには旗艦ブランドのポジションが与えられた。
先週金曜に催された記者会の席上、Electrolux Home Products - International (EHP-I)社長も務めるＥＫＬのAndrew Bentley会長が語ったところによると、ＥＫＬの150クロー(US$3102万)の優先株は親会社AB Electrolux (ABE)により全額引き受けられ、ＥＫＬ株主は12月4日に開かれた特別総会の席上、これを承認した。来年初には200クロー(US$4136万)の株主割り当てを発行する計画で、目下当局の認可を待っている。株主割り当ての発行は、健全な借入／自己資本比率を実現するとともに、必要な資本支出を賄うため。
スウェーデンの親会社が75％出資するＥＫＬは2001年に140クロー(US$2895万)の損失を計上、親会社は今年9月、ＥＫＬに50クロー(US$1034万)の助成金を注入した。アンドラプラデシュ州Hyderabadのコンプレッサー工場は閉鎖される予定で600人の従業員に依願退職パッケージがオファーされている。その他の一部資産の清算も予定されている。