2002-12-11 ArtNo.30279
◆国営ONGC、HPCL/BPCL民営化に入札の意向表明
【ニューデリー】国営石油・ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は6日、政府が認めるならHindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)とBharat Petroleum Corporation (BPCL)の民営化入札に応札する方針を明らかにした。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが12月7日報じたところによると、政府が非公式閣議を通じ2石油会社の民営化を巡る紛争に決着をつけたとの報が伝えられた翌日、ONGCのSubir Raha会長兼MDは、PTI通信に以上の方針を語った。それによるとBPCLもしくはHPCLの権益を買収すれば、長い懐妊期間を経ることなく直ちに交通燃料のマーケッティングを開始、総合的石油会社に変身することができる。
しかし、それは、政府持ち分処分省の反対に関わらず、政府が国営企業の民営化計画に別の国営企業が入札することを認めるか否かにかかっている。もし認めるならONGCは勿論入札を希望すると言う。
年間2400万トン近い原油生産を手がけるONGCは最近、年間900万トンの原油精製能力を有するMangalore Refinery & Petrochemicals Ltd (MRPL)の権益をAditya Birla Groupから買収、事業の垂直統合に着手した。ONGCは、国内4州における石油製品の小売りビジネスを認められている。
Raha氏によると、垂直統合は成長の定石であり、高収益を上げるBPCL/HPCLの何れかの権益を手に入れるなら、ONGCは上流部門から下流部門まで全ての石油ビジネスを手がけることになる。中核とする探査・開発業務に照準を合わせるとともに、事業の垂直統合化を実現するのが同社の基本戦略と言う。
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