2002-12-04 ArtNo.30251
◆来年のソフトウェア輸出成長率30%以上に:NASSCOM
【コルカタ】来年は米国経済が回復に転じるものと予想されることから、インドのソフトウェア輸出は2003-04年度に30%以上の成長を遂げる見通しだ。
エコノミック・タイムズが12月2日報じたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(Nasscom:National Association of Software and Service Companies)のKiran Karnik会頭は某セミナーの会場でロイター通信に以上の見通しを語った。インドのソフトウェア及び関連サービス輸出は、2001-02年には前年比29%増の75億米ドルを記録、2002-03年には30%の伸びが見込まれている。
Karnik会頭は、「我々は次期会計年度のソフトウェア輸出が30%以上の成長を遂げることに、慎重ながら楽観的見通しを抱いている。何故なら米国経済の復調が予想されるため」と語った。しかしそれ以上の説明は控えた。昨年9月11日のテロ事件後、インド・ソフトウェア輸出の60%以上のシェアを占める米国経済が動揺、ソフトウェア産業も深刻な影響を被っていた。
今年上半期のパフォーマンスは、今会計年度のソフトウェア輸出が30%の目標成長率を実現することを物語っている。市場調査会社IDCのMichael Melenovsky上級副社長は先月、ロイター通信に対し「世界的にますます多くの企業がアウトソーシングを通じてコスト削減を図る中、インドのソフトウェア産業は、低コストを武器に、こうした風潮の恩恵を享受するだろう」と語った。Nasscomはインドのソフトウェア/関連サービス輸出が2008年までに570億米ドルに達すると予想している。
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