1995-09-05 ArtNo.3024
◆<馬>サイム、税負担軽減等で税引後に27%増益記録
【クアラルンプル】マレーシアのコングロマリット、サイム・ダービーは市場の期待に応え、95年6月末締め年度に前年度比12%増の10億1000万Mドルのグループ税引き前利益を達成、初めてビリオン・リンギ・クラブに仲間入りするとともに、アナリストの予想を上回る27%増、5692万Mドルの税引後利益を実現した。
サイム・ダービーが3日発表したところによれば、1株益は27.4セントと、前年の23.9%から15%アップした。しかし純益の大幅増は主に課税率が前年の29%から26%に下降したのと、コンソーリデーテッド・プランテーションBhdの残余権益買い足しに伴う少数株主持ち分の縮小(M$1.924億からM$1.802億にダウン)に伴うもので、アナリストはそれほど輝かしい成果とは言えないと評している。グループ営業額は93億9400万Mドルに14%増加。本社営業額は29%増の9億8200万Mドル、税引き前利益は18%増の4億3230万Mドルだった。農園部門の純益は4倍に拡大、グループ税引き前利益に1億5260万Mドル貢献した。しかし製造業部門ではDMIBの税引き前利益が17%減の2880万Mドルにとどまった。不動産部門は国内景気の好調に支えられ26%増の9770万Mドルの税引き前利益を達成、保険部門のAXAアシュランスBhdの税引き前利益は72.5%ジャンプして2260万Mドルを記録した。地域別税引き前利益は、マレーシアが石油/ガス事業部門の不振で10%減の1億4190万Mドル、香港も自動車事業の不振で12.3%減の1億9800万Mドル、シンガポールは消費財/自動車部門の業績改善で、10.8%増の8500万Mドル、オーストラリアは円高に伴う自動車/観光ビジネスの健闘で前年並みの280万Mドルとなっている。(NST,MBT,ST,BT,LZ:9/4)
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