【ボパール】マドヤプラデシュ州の苛性ソーダ業界は、重税とキャプティブ発電に対する特別税から深刻な経営難に直面している。
ビジネス・スタンダードが11月21日報じたところによると、同州では安定した電力供給が確保できないため、苛性ソーダ業界はキャプティブ発電に依存しており、この結果電力コストは9.50%アップしている。またキャプティブ発電に対する特別税は、苛性ソーダの生産コストを5.70%押し上げている。総じて電力コストは、同州における苛性ソーダ生産コストの60%以上を占めている。業界筋によると、キャプティブ発電に対する重税が維持されるなら、同州の苛性ソーダ産業は2005-06年以降、消滅する恐れがある。
インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)の調査によると、マドヤプラデシュ州を拠点とする苛性ソーダ製造会社2社の合計年産能力は16万メートル・トンだが、1ユニット当たり0.2ルピーの特別電力税が引き続き徴収されるなら、生産量は10万トンに下降、州政府の同業界からの年間収入も66クローから41クローに縮小する見通しだ。しかし、特別税が撤廃されれば、苛性ソーダ業界の売り上げは328クロー(US$6782万)から492クロー(US$1.017億)に拡大する見通しと言う。
PricewaterhouseCoopersの報告によると、マドヤプラデシュ州におけるキャプティブ発電に対する税率は国内最高で、8%の電力税も国内最高レベルとなっている。アンドラプラデシュ州、タミールナド州、ウッタルプラデシュ州、ラジャスタン州では電力税は徴収されていない。またケララ州の電力税は1ユニット当たり0.012ルピーと、マドヤプラデシュ州の0.20ルピーを遙かに下回っていると言う。