【コルカタ】Gas Authority of India Limited (GAIL)はHaldia Petrochemicals Limited (HPL)の財務再編を待って、後者に対する出資を実行する方針だ。
エコノミック・タイムズが11月21日報じたところによると、Industrial Development Bank of India(IDBI)に率いられる債権金融機関が定めた11月30日の新資本注入期限を目前に控えたHPLは、GAILの以上の方針決定により深刻な打撃を受けたものと見られる。
GAIL筋によると11月27日の取締役会においてHPLの既存プロモーターに対する具体的な提案内容を検討する。GAILは製品のスワップ・マーケッティング/スワップ生産のアレンジと抱き合わせでHPLに出資することを原則的に認めたものの、財務再編を待たずにこの種の出資を行うことは、不良資産(NPA:non-performing asset)に資金を注入するリスクを負うことになる。このためGAILは、HPLへの出資は、HPLの債務・資本再編案が債権銀行により承認されることを前提条件にする方針を決めた。HPLのデュー・ディリジェンスを行ったErnst & Youngの報告書は、「財政再編を待たずにHPLに出資する際は、HPLが商業生産を開始した2001年8月以来の600クロー(US$1.24億)の累積損失を配慮する必要がある」と警鐘している。HPLは2002年3月期に501クロー(US$1.036億)の純損失を計上した。
しかしHPL筋は、「GAILとの戦略提携の最後の詰めを進めている」とし、依然として楽観的見通しを示したと言う。