2002-11-25 ArtNo.30197
◆TCS、MGM元最高経営者雇い米国メディア市場開拓
【ムンバイ】インドのソフトウェア・メジャー、Tata Consultancy Services(TCS)は、著名なハリウッド・フィルム制作会社Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)の元最高経営者(CEO)Edward Altman氏をトップに据え、米国メディア/エンターテインメント市場の開拓に乗り出した。
ビジネス・スタンダードが11月21日、TCSスポークスパースンの言を引用し報じたところによると、メディア/エンターテインメント市場への進出は2010年までにグローバル・トップ10情報技術(IT)会社を目指す同社の事業拡張戦略の一環で、当面米国市場の開拓に照準を合わせる。メディア/エンターテインメント産業も先端技術を用いてデジタル資産を管理する時代を迎えたことから、TCSは、メディア産業に対し、他の領域の顧客に提供しているのと同レベルの支援サービスを提供する方針を決めた。当面、ハリウッドの主要7スタジオをターゲットにそのサービスを提供、初年度に800万米ドルの利益実現を目指す。インド国内のエンターテインメント市場が成熟するのに伴い、時期を見て地元市場にも同様のサービスを提供する。また映画スタジオ以外に、TVネットワーク、eコマース・ビジネス、ケーブル/衛星放送会社、書籍・雑誌・新聞出版会社等にもサービスを提供すると言う。
2002年3月期に年商4187クロー(US$8.66億)、ソフトウェア輸出売り上げ3882クロー(US$8.03億)を計上したTCSは、今年に入ってからだけでも、ヘルスケア、ライフ・サイエンス、eビジネス、組み込みソフトウェアを含む少なからぬ新ビジネスに着手している。
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