SEAnews 2002-11-25 ArtNo.30194

【ムンバイ】TVS Motor Company Ltd(TMC)は、2003年までに4ストローク・バイクを年間100万台製造する計画だ。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが11月19／21日TMCのVenu Srinivasan会長兼ＭＤの言として伝えたところによると、これは同社の二輪車生産台数全体の75％に相当する。目下カルナタカ州のMysoreとHosurの工場で年間135万台の二輪車を製造している同社は、2ストローク・バイク生産ラインの一部を4ストローク製品の製造に転換するとともに、既存施設のデ・ボトルネッキングや新生産ラインの増設を通じて以上の目標を達成する。
増産したバイクは国内市場に投入するとともに、輸出に振り向ける。ＴＶＳはスズキと提携していた際には、スズキの市場を侵食する恐れのある輸出を制限されて来たが、今やこうした制限はなくなった。このため2年内に輸出を開始する。
2004年末までにASEAN市場開拓拠点としてインドネシアかベトナムの何れかに工場を設ける。そのコストは2000万米ドル前後と見られるが、他社との提携もしくは合弁方式を採用することも検討している。2007－08年までには少なくとも海外5カ国に進出、世界のトップ5二輪車メーカーに列することを目指す。
ＴＭＣはまた新製品の開発サイクルを18ヶ月に短縮したが、2～3年内に新モデルのそれを12ヶ月、変形モデルのそれを6ヶ月に一層短縮する。
スズキと手を切り、グローバル・プレーヤーの支援を欠くことが成長の妨げになるか否かに関して、Srinivasan会長は、「ＴＭＣが自力で二輪車を製造し続けることは可能と思う。そのことは時間が証明してくれるだろう」と語った。
ＴＭＣは向こう4ヶ月間にVictorの変形モデル2種、スクーティーの4ストローク・バージョン1種、2003年2月にFiero新バージョン、そして2003年4月乃至5月に新バイク1種を発売する。
モーペッドの65％を南インドで販売する同社は、これまで南部ベースの企業と目されて来たが、モーペッド販売の縮小と、同社が独自開発したVictorの好調な売れ行きにより、この種の地域企業としてのイメージは既に払拭された。ＴＭＣの西部地区における市場シェアはVictor発売以前の13％から19％に、東部地区のそれは13％から17％に、北部地区のそれは14％から17％に、南部地区のそれは18％から25％にそれぞれ拡大したと言う。