2002-11-22 ArtNo.30186
◆Alangにおける解体船舶の減少で条鋼値上がりも
【ムンバイ】グジャラート州Alangに設けられたインド最大の船舶解体ヤードがスクラップ船舶の不足に直面していることから条鋼価格の値上がりが予想されている。
エコノミック・タイムズが11月20日報じたところによると、Alangヤードは、バングラデシュや中国との競争に直面、10月の解体船舶の合計重量は約41%下降した。この結果、9月のスクラップの価格は1LDT(light displacement tonne)当たり15米ドルほど値上がりした。
この種のスクラップは条鋼の主要原料になる。Steel Authority of India Ltd (SAIL)のBhilai steel plant、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)、Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)傘下のVisakhapatnam Steel Plant (VSP)等により生産された条鋼は建設現場やインフラストラクチャー部門で広く使用されている。ベース・グレード製品の熱間圧延コイルが今年4月以来持続的値上がりを見る中で、全ての一次鉄鋼製品価格が上昇した。スクラップはトン当たり150米ドルに値上がり、銑鉄や海綿鉄等の他の原料も値上がりしている。
今年10月にAlangで解体を待つ船舶は12万7000LDTと、今年上半期(2002/4-9)の月間平均21万5000LDTを大きく下回った。
今年上半期に解体された船舶は140万重量トン(DWT)だったが、トレーダー筋は今後解体船舶の量は多少上向き、通年では目標の300万DWTのレベルに達するものと見ている。
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