SEAnews 2002-11-19 ArtNo.30166

【ムンバイ】インドのソフトウェア、ハードウェア、ソフトウェア・サービス市場の成長率は世界のトップ・レベルに達し、中国と雌雄を競うものと見られる。
エコノミック・タイムズが11月18日伝えたところによると、市場調査会社は、世界で最も急成長を遂げるアジア太平洋地域の2002年の情報技術(IT)支出が2600億米ドルを記録、昨年比6％の成長を見、2003年のそれは10％に達すると予想している。これに対して全世界の2002年のＩＴ支出は2兆3000億米ドルと、昨年比3.4％の伸びにとどまる見通しだ。
取り分けインドでは、標準アプリケーション、パッケージ・ソフトウェア、法人ソフトウェア・アプリケーション、off-the-shelf製品(棚から下ろしてすぐ使える製品)の需要が急増、国内ＩＴ市場の成長率が30％に達すると予想されている反面、輸出市場の伸びは25％と見積もられている。
ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェア・ベンダー、CognosのForrest Palmer重役(MD)によると、インドは、欧州や米国市場向けの製品をそのまま販売でき、市場参入が容易で、成長の潜在性も大きい。これに対して中国市場の規模は大きいものの、製品のローカル化が必要なため、開拓は難しいと言う。
Cognosの地元パートナー、Systime Computer Systemを創設したRamesh D Grover重役(MD)は、「大部分のＩＴ企業は輸出に照準を合わせているが、我が社は地元市場をターゲットにしている。取り分け今年と来年の国内市場の成長は、輸出成長を遙かに上回るだろう」と語った。