1995-09-04 ArtNo.3014
◆<馬>ブミ事業家、カナダ銀行支店買収し金融会社組織目指す
【クアラルンプル】弁護士出身のブミプトラ・ビジネスマン、モハマド・ファイズ・アブドゥラ氏はアルス・ムニルSdn Bhdを通じてカナダ系ノヴァ・スコシア銀行クアラルンプル支店の51%の権益買収を図っている。
これ以前にイドリスが当該支店権益の買収を図った際、モハマド氏はイドリスの財務担当重役のポストにあったが、イドリスの計画は去る3月に流産している。消息筋によると元ニュー・ストレート・タイムズの記者で、イドリスを代表して当該権益買収計画を手掛けた人物が、今回はインチケープ・ティムランBhd(ITB)を通じて同取引の継続を試みている。一方、アルス・ムニル社は先週月曜、英国ベースのインチケープ・マーケッティング・サービシズPlcからITBの49%権益を1億3000万Mドルで買収すると同時に、ITBの既存業務をインチケープ・ホランドBVに売却することで、合意したと発表しており、近くITB残余株の公開買付を提案する見通しだ。ITBはまたプルダナ・ファイナンスBhdの88%権益を4700万Mドルで買収、自社株796万株を1株5.90Mドルで売り手のプルダナ・マーチャント・バンクに発行、支払いに当てる計画で、既に中央銀行の認可を得ている。ITBは別にプルダナ・ファイナンスの12%権益を他の株主から買収することも計画している。消息筋によると、モハド・ファイズ氏はこの他、証券会社権益の買収も計画しているとされ、これらの取引が全て完了すれば、新たなブミプトラ金融グループが誕生することになる。(BT:9/2)
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