2002-11-12 ArtNo.30124
◆インドIT産業、アジア太平洋地域最高の昇給率マーク
【ニューデリー】インドの情報技術(IT)企業は、アジア太平洋地域の少なからぬ同業者が2002年度の昇給を凍結するか、低めにとどめる中、域内最高の平均16.4%のベースアップを認めた。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月7/8日、Hewitt Associatesの調査報告を引用し伝えたところによると、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Services Companies)は、今年のインドIT産業の成長率を、昨年(28%)を上回る30%と予想しており、こうした業界全体の成長基調が昇給率にも反映されたものと見られる。
昇給率の高さで、インドに続くのはフィリピン、中国、韓国、インドネシアで、これらの諸国のIT産業昇給率は6.4~10%。これに対して香港とシンガポールにおける昇給率は各0.6-1.8%と2.1-2.9%にとどまった。実際のところ、香港では45%の企業が、またインドネシアでも全体の33%の企業が、昇給を凍結している。
Hewittはアジア太平洋地域13カ国の外資/内資/内外資合弁企業1007社を対象に調査を行っており、調査対象企業の合計雇用者数は87万4000人を数える。
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