2002-11-12 ArtNo.30116
◆政府、肥料/化学会社FACT51%持ち分の入札募集
【ムンバイ】インド政府は先週金曜、中規模肥料/石油化学会社Fertilisers And Chemicals Travancore Ltd (FACT)の51%の持ち分売却に向け、関係方面に入札意向書(EOI:expressions of interest)の提出を求めた。EOI受付の締切は2002年12月4日。
エコノミック・タイムズとインディアン・エクスプレスが11月8日報じたところによると、政府は現在FACTの98%のシェアを握っている。Deloitte Touche Tohmatsu India Private Ltdが戦略的売却のアドバイザーを務める。
自己資本200クロー(US$4136万)以上、昨年度営業額600クロー(US$1.24億)以上の企業、もしくはコンソーシアムが入札を認められる。コンソーシアムを通じて入札する際は、内1社がコンソーシアムのリーダーを務めねばならない。
消息筋によると、入札資格条件は、Zuari Agro、Indo Gulf Fertilizers、Nagarjuna Fertilisers、Oswal Fert等の入札を想定して設定されたもの。
FACTの時価総額は840クロー(US$1.74億)、2001-02年度売上は1222クロー(US$2.52億)、利益は570万ルピー(US$1.179億)を記録したが、2002年7-9月期には55.8クロー(US$1156万)の損失を計上、累積損失額は127クロー(US$2626万)にのぼる。観測筋によると、加えて旧式の機械設備と人員の過剰が、入札者を躊躇わせるものと予想される。加えて労組は人員削減、民営化に反対する抗議行動を準備していると言う。
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