SEAnews 2002-11-12 ArtNo.30114

【コルカタ】クロム鉄産業は、このままでは第10次5カ年計画期間の成長率がゼロにとどまる恐れが有る。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月9日報じたところによると、第10次5カ年計画の需要動向を調査する任を委ねられた鉱業専門委員会はこのほど以上の指摘を行った。
それによると第10次5カ年計画期間を通じ、クロム鉱の需要はゼロ成長にとどまる見通しだ。これは法外な電力料がクロム鉄やチャージ・クロム等のエンド製品の競争力を失わせるため。こうしたハンディは輸出市場において取り分け顕著になっている。インドにおけるクロム鉄の生産コストの50％が電力料で占められているが、南アフリカにおける同比率は20％に過ぎない。しかし、電力料が国際水準にまで引き下げられるなら、クロム鉄の生産と輸出は年率6％の成長が望めると言う。
ちなみにインド国内のクロム鉱ベースの合金鉄製造業者とその製造能力は以下の通り。Andhra Ferro Alloys 1万トン／Corporate Ispat Alloys1万1500トン／FACOR13万7500トン／Idcol1万8000トン／GMR Technologies & Industries2万5000トン／IMFA-ICCL19万80トン／Ispat Alloys10万トン／Jindal Strips4万トン／Jindal Steel & Power3万トン／Nav Bharat Ferro Alloys14万トン／Sri Vasavi Industries4万5000トン／VBC Ferro Alloys1万8000トン／Tata Steel5万トン。