2002-11-11 ArtNo.30102
◆バジャジ、バイク/スクーター各100万台販売目指す
【ムンバイ】インド第2の二輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)はモーターサイクルとスクーターの年間販売台数をそれぞれ100万台の大台に乗せるため、一連の新モデルを準備している。
ビジネス・スタンダードが11月7日、BALのRajiv Bajaj社長の言を引用し報じたところによると、昨年(2001-02)はステップスルーを含め70万台のバイクを販売したが、今年上半期の販売台数も42万台をマークした。このため同社はバイク市場の約45%を占めるいわゆるエグゼクティブ・セグメントに照準を合わせ、一連の新製品を発売する計画で、これにより100万台の大台に乗せることは可能と見ている。
目下準備中のコードネーム“K-60”と言う新製品は、同社が独自開発したパフォーマンス・セグメントのPulsar(150/180cc)と同じプラットフォームを用いており、燃費は川崎の支援を得たヒット作Boxer並。K-60の製造拠点になるマハラシュトラ州Chakanプラントの年産能力は目下72万台だが、100万台に拡張する工事が施されている。
この他、価格を3万ルピー未満に設定した90ccモデル“Byk”や、川崎ステーブルの125ccモデル、さらにはコミューター・バイクの発売も準備されている。
一方、エコノミック・タイムズが11月6日やはりRajiv Bajaj社長の言として伝えたところによると、BALはマニュアル変速と自動変速スクーター各2モデル、および三輪車新モデルを準備中で、これらは18ヶ月後に市場に投入される見通しだ。
スクーター・セグメントは新製品に乏しく、そのことが市場萎縮を生じさせているが、市場のニーズに応じられる新モデルを投入するなら向こう5年内に年間100万台を販売することも不可能でない。同社はこれまでCagivaやAsprillaと、自動変速スクーター・セグメントにおける提携交渉を進めて来たが、欧州市場の低迷でこれら2社との交渉は進捗を見ず、このため独自開発する方針を決めた。
三輪車に関しても、これまで様々なモデルが紹介されたが、路上を走行するこれらのモデルの外見はへんてつがなく、消費者の関心を喚起することもできなかった。このためBALは従来のものとは全く異なる斬新なモデルを準備中と言う。
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