【コルカタ】大日本インキ化学工業は完全出資するDainippon Ink & Chemical Asia Pacific Pte(DICAP)を通じ、公開市場で、インドの印刷用インク及び印刷用備品メーカー、Coates of Indiaのシェアを年間最大5％買い足し、最終的に後者の持ち分を現在の59.42％から69.42％に引き上げる。
エコノミック・タイムズが11月2日伝えたところによると、DICAPは去る8月に、一般投資家との交渉もしくは公開市場における買付を通じCoatesのシェアを最大10％買い増す方針を発表した。しかし交渉にしろ公開市場における買付にしろ、新たに5％を越えるシェアを手に入れる際には、中央銀行を初めとする、関係当局の承認を得ねばならない。取り分け買収者が外国企業の場合は外国投資促進局(FIPB)の認可も得る必要がある。Coates of IndiaのTimir Baran Chatterjee副社長によると、DICAPはこのため年間5％未満のシェアを公開市場で買い増す方針を決めた。
Coatesの株式資本は6.88クロー(US$142万)で、1株95ルピー前後で取り引きされている。従って仮に年間5％、34万株前後のシェアを買収するとすれば、そのコストは3.2クロー(US$66万)となる。
印刷用インク、印刷用備品、印刷機械、染料、複写関連製品の製造・販売を手がけるCoatesの今年第2四半期の営業額は、昨年同期比10％増の53.2クロー(US$1100万)をマークした。しかし純益は昨年同期比10.8％減の2.4クロー(US$50万)にとどまった。
今年第2四半期には非プロモーター株主の合計持ち分の構成にも変化が生じた。これはインド証券取引局(SEBI)ガイドラインの最近の修正に基づき取締役の持ち分に調整を加えたため。現在、総発行株式の4.13％に相当する28万4000株が、取締役及びその家族らにより保持されている。