2002-11-05 ArtNo.30078
◆Voltas、パートナーのカー・エアコン合弁会社持ち分買収
【ムンバイ】タタ・グループ傘下の多角経営会社Voltasは50:50の対等出資カー・エアコン合弁会社Voltas Air International Ltd(VAIL)の権益を、パートナーのAir Internationalから名目的な1オーストラリア・ドルで買い取る。
ビジネス・スタンダードが11月1日、Voltas筋の言として報じたところによると、VAILの払込資本は11.3クロー(US$234万)、Voltas LtdとAir Internationalが5.65クロー(US$117万)づつ出資している。昨年、両パートナーは赤字経営の合弁会社の将来について協議、同事業から手を引くことを希望するVoltasは新規投資を行わない方針を決めた。しかし今やパートナーのAir Internationalも合弁事業からの撤退を希望している。VoltasはAir Internationalの持ち分を買い取った後、VAILの全持ち分を売却する計画だが、グループ企業に売却するか、サード・パーティーに売却するか、最終方針を決めていない。
リセッションは営業額の80%を自動車用エアコン・ビジネスに依存するVAILの売上に深刻な打撃を与えた。VAILはTata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)に小型乗用車Indica用のカー・エアコンを納入している他、他の自動車メーカーにもエアコンを供給している。
Voltasは1996-97年に最初の損失を計上して以来、過去5年間組織再編を繰り返し、サーモスタット部門、大型家電部門、化学プラント等、複数の事業を売却、不採算な合弁事業からも撤収して来た。
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