SEAnews 2002-11-01 ArtNo.30064

【コルカタ】Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)の今年第2四半期(2002/7-9)の売上は、第1四半期の475クロー(US$9822万)を遙かに上回る750クロー(US$1.55億)をマークした。
ビジネス・スタンダードが10月30日報じたところによると、設備稼働率は前四半期の60％から90％にアップ、償却前利益(EBDIT:earnings before depreciation, interest and tax)も前四半期の25クロー(US$517万)から91クロー(US$1882万)急増した。市場シェアは22～23％に達し、同社は、その手がけるHDPE (high density poly ethylene)／LLDPE (low linear density poly ethylene)／PP (poly propylene)等のポリマー製品領域では、国内第2のメーカーになった。
ＨＰＬは第1四半期には、原料ナフサを購入する現金を持ち合わせず、困難な経営を強いられた。ローン支払いが運転資金を逼迫させた上、4－5月の市況は低迷、メーカーらが手持ち在庫をダンピングしたことから供給過剰が顕在化した。
ＨＰＬの昨年(2001-02)のＥＢＤＩＴは75クロー(US$1551万)を記録したが、501クロー(US$1.036億)の純損失を計上した。
消息筋によると、Industrial Development Bank of India(IDBI)に提出された債務再編案が発効すれば、純損失は大幅に縮小する見通しだ。同再編案の下、400クロー(US$8271万)の負債が資本に転換され、330クロー(US$6824万)の未払い利子が5年間のターム・ローンに転換される他、ローン金利が引き下げられ、元金返済猶予期間も設けられる。
しかしそれに先だってプロモーターは700クロー(US$1.45億)の新資本をＨＰＬに注入せねばならない。この内500クロー(US$1.034億)は11月30日以前に払い込まれる必要があり、その内200クロー(US$4136万)はGas Authority of India Ltd(GAIL)が、300クロー(US$6203万)はThe Chatterjee Group (TCG)とGAILが共同で設立する新会社(SPV:special purpose vehicle)が、それぞれ拠出する。ＨＰＬプロモーターはさらに200クローの資本を2003年2月28日までに払い込まねばならない。プロモーターらは目下、新たな出資パートナーを物色しており、GAILはデュー・ディリジェンスを進めている。GAILの法律／金融面のデュー・ディリジェンスは既に完了し、Engineers India Ltd (EIL)のチームが技術面のデュー・ディリジェンスを進めていると言う。