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2002-10-31 ArtNo.30049
◆リライアンス/IOC、原油/石油製品のヘッジ強化
【ムンバイ】米国のイラク政策を巡り中東情勢が緊張、国際原油価格が動揺する中、インド唯一の民間石油精製会社Reliance Industries (RIL)は原油/石油製品のヘッジングに忙殺されており、Indian Oil Corporation (IOC)を初めとする国営石油会社もヘッジングに乗り出している。
インディアン・エクスプレスが10月28日伝えたところによると、インドの各種原油バスケットの平均価格は、今年初の1バレル18-20米ドルから7-9月の平均26.13米ドル、そして10月の平均28.06米ドルに急騰した。こうした中でRILは、ヘッジングの周期を数ヶ月前の15日から今月に入って1週間に短縮したが、今では1日刻みのヘッジングを行い、原油購入とほとんど同時に売却契約を結んでいる。
某アナリストは、「年間3000万~4500万トンの原油を輸入するRILが負う価格変動のリスクは極めて高い。このため今日のように中東情勢が風雲急を告げる際には、警戒を高め、ヘッジングの周期を短縮せざるを得ない」と語った。
しかし、石油製品の統制価格制度(APM:administered pricing mechanism)が廃止されて7ヶ月を経た今、IOC、Bharat Petroleum Corporation、Hindustan Petroleum Corporation等の国営石油会社は、原油や石油製品の価格変動にそれほど神経を尖らせていないように見られる。最近になって初めて独自のヘッジング・デスク設けたIOCは、輸入原油の小部分のヘッジングを行い、自由価格制度下における試験的な市場活動に着手した段階と言う。
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