2002-10-31 ArtNo.30045
◆タタ・コンサルタンシー、NECとIT4領域で提携
【ムンバイ】インド最大のソフトウェア・サービス会社Tata Consultancy Services(TCS)は、日本電気(NEC)と、1)“セキュリティー関連の製品/ソリューション”、2)“NEC製スーパーコンピューターの販売”、3)“電子政府ソリューション”、4)“ウェブ統合及びソフトウェア開発”の4領域における提携協定を結んだ。
エコノミック・タイムズが10月28日報じたところによると、TCSとNECの提携は当面インド国内市場が対象とされるが、その後、ASEAN諸国等、第3国への輸出の機会も探られる。
両社の提携には、他のタタ・グループ企業、例えばComputer Maintenance Corporation Ltd(CMC)やTata Elxsiも参加する見通しだ。ハードウェア会社Tata Elxsiは、NEC製スーパーコンピューターにセールス・サポートや保守サービスを提供、CMCはNEC製セキュリティー製品の再販やサポートを引き受ける。TCS自身はハイエンド・テクノロジー製品に対するサポートとメンテナンスを担当する。
TCSは今回の提携を通じ、NEC Singaporeの製品やその顧客ベースにアクセス、東南アジアに進出した日系企業にそのサービスを提供できる。同様にNEC Singaporeは、TCSがインドや域内市場に築いたプレゼンスの恩恵を享受できる。両社は、ASEAN地域のEガバナンス市場を共同で開拓する他、システム統合、ソフトウェア開発等のプロジェクトに共同入札することも計画していると言う。
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