2002-10-31 ArtNo.30044
◆三星、カスタマイザブルPC“buildURpc”発売
【ニューデリー】韓国の三星電子が完全出資するSamsung Electronics India Information and Telecommunication Ltd (SEIIT)は28日、カスタマイズ可能なパーソナル・コンピューター“buildURpc”をお披露目するとともに、消費者の啓蒙とマーケッティングに今会計年度内に100万米ドルを投資すると発表した。
エコノミック・タイムズ電子版、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが10月28/29日報じたところによると、SEIITは、消費税納付アセンブラー少なくとも10社にPCキットを供給するとともに、プリンタ、スキャナー、UPS、ウェブカメラ、CDドライブ等の製造業者とも提携、顧客の好みと予算に合わせ、カスタマイズしたPCを製造する。
SEIITのMoninder Jain営業主任によると、同社はこれまでモニター、ハードディスク・ドライブ、光ディスク・ドライブ等、PCの70%以上のコンポーネントを手がけて来たが、今後はマイクロ・プロセッサー、マザーボード等の相手先商標製造業者(OEM)とも提携、全国のパートナー工場(目下8カ所)に完全なPCキットを提供し、完成品を組み立てる。
SEIITはコール・センターの全国網を設け、顧客ニーズに応じる。既に15センターが稼働している。また金融機関と提携し、ローン・ファシリティーを提供することも検討している。消費者は“Samsung K2C (Knowledge -2- Customer)”サイト(www.buildurpc.com)で、それぞれのニーズに応じたコンフィギュレーションのPCを注文することもできる。
BuildURpcはインド市場を対象にしたコンセプトだが、三星電子は他の市場でも同様のコンセプトを採用する可能性を検討している。既に3000セットが試験販売されており、12月までに月間1万セットの販売を目指す。PCのセット価格は3万~4万5000ルピー前後で、固定価格のスタンダード・モデルも準備すると言う。
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