SEAnews 2002-10-31 ArtNo.30040

【ムンバイ】祝祭日シーズンの到来で日用品同様、トラックの供給も逼迫、11月10日から実施されるマハラシュトラ州全土を巻き込んだトラック運送業者のストライキに先立って2週間以上前から北部、東部、西部地区にトラックの不足が生じている。
インディアン・エクスプレス10月28日報じたところによると、こうしたトラックの不足を背景にマハラシュトラ州Mumbaiからインド各地の主要都市に向かう9トン積みトラックの運送料金が先週に比べ500～2000ルピー上昇した。
マハラシュトラ州当局が最近ディーゼル油及びガソリンの販売税率を引き上げたことから、運転コストが大幅に上昇、このことが運送業者を苛立たせている。この結果、販売税の低い他州にトラックをとめおくものが増え、州内のトラック不足の一因になっている。また州内のストライキで、業務が停頓するのを回避するため、一部の運送業者は、ストライキに先立ってトラックを州外に移動したものと見られる。その実、祝祭日シーズンに関わらず、十分な運送予約が存在しないことが、トラックの流出に拍車をかけたものと見られる。
Maharashtra Rajya Truck Tempo Tankers Bus Vahatuk Mahasangh (MRTTTBVM)のMohinder Singh Ghura会頭は、「州政府にディーゼル油販売税を40％から15.8％に引き下げるよう求めたが、受け入れられなかったため、最後の手段として11月10日0時を期してストライキを行う方針を決めた」、「運送業者は州外からトラック、テンポ(tempo:自動三輪車)、バスをマハラシュトラ州内に乗り入れることも禁じられる」と語った。これにより様々な日用品価格が向こう2週間に一層値上がりするのではないかと懸念されている。
ムンバイ拠点の大手トラック運送業者、Western AryaのPariskhit Arya取締役は「我々は業界の方針に同調せねばならず、大部分のオペレーターがストライキに参加する」と語った。