【コルカタ】インドの今年上半期(2002/4-9)の名目鉄鋼消費量(Apparent consumption:国内生産量+輸入量-輸出量-内部移転量)は1380万トンと、昨年同期に比べ8.3%の成長を見た。
エコノミック・タイムズが10月19日報じたところによると、鉄鋼省が見積もった名目消費量は国内の鉄鋼需要を推定する物差しの役割を果たしており、国内における純供給量(net of steel availability)と在庫の変動値(variation of stock)を示している。こうした需要の伸びに支えられ、今年上半期の国内鉄鋼生産量は昨年同期比6.7%増の1550万トン、銑鉄生産量は同25%増の220万トンを記録した。
主要メーカー3社、Steel Authority of India (SAIL)/Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)の今年上半期の合計生産量は昨年同期比11%増の680万トンをマークした。 しかし二次生産業者の上半期の合計鉄鋼生産量は同3.7%減の880万トンにとどまった。Essar/Ispat/Jindalsを含む新世代の総合的二次生産業者の上半期の生産量は5%アップ、二次生産全体の25%近くを占めた。
今年上半期の鉄鋼輸出は昨年同期比1.2%減の140万トンにとどまったが、輸入は10.7%増の80万トンを記録した。また今年上半期の内部移転量(Inter plant transfers)は同10%増の110万トンをマークした。上記の輸出量には20万トンの半完成品の輸出が含まれておらず、半完成品の輸出量ははぼ横這いだった。
今年上半期の鉄鋼純供給量は7.5%増の1390万トンで、在庫の消費が名目消費量を膨らませたことが窺える。今年上半期の在庫変動量は10万トンと、昨年同期の20万トンを下回った。
上半期の二次生産部門の銑鉄生産量は昨年同期比32%増の190万トン、一次生産部門のそれは同5%増の50万トンだった。