【ニューデリー】インド政府当局は乗用車の輸入関税に見直しを加えており、セミ・ノックダウン(SKD)キットの輸入税率が2倍に引き上げられそうな雲行きだ。
エコノミック・タイムズが10月19日報じたところによると、消費税関税中央委員会(CBEC:Central Board for Excise and Customs)は、十分な付加価値も形成されず、歳入損失にもつなるSKDキットの輸入関税を現在の30%から60%近くまで引き上げるとともに、既存税制の抜け穴を塞ぐ狙いから完成車(CBU:completely built unit)輸入の基準にも変更を加えるよう提案した。
CBECの報告によると、目下、Skoda IndiaがSKD方式を採用しているが、新モデルの発売を計画する他の製造業者も同様の方式を採用する可能性が有る。
昨年4月から量的輸入規制が撤廃されたのに伴い、乗用車に対する関税率に見直しが加えられた。それ以前にはCBU、SKD、完全ノックダウン(CKD:completely knocked down)方式で輸入される乗用車及び中古車には一律に35%の関税が課されていたが、新制度の下、中古車には105%、CBUには60%、SKD/CKDには30%の関税が課されることになった。
CBECはCBUを除く全ての方式に対する課税率に見直しを加えることを提案したが、SKD輸入の税率がCBU輸入と同レベルに引き上げられ、その他の方式の輸入税率は現状にとどめられる可能性が有ると言う。