2002-10-17 ArtNo.29962
◆ビジネスマン、Manmohan Singh蔵相の業績に折り紙
【ニューデリー】インドのトップ・ビジネスマンはNarasimha Rao政権下に5年間にわたって国家財政を切り盛りしたManmohan Singh蔵相の功績が、Rajiv Gandhi及びAtal Bihari Vajpayee政権下の他の蔵相に勝ると評価した。
ビジネス・スタンダードが10月14日伝えたところによると、同紙のアンケート調査に対し、インド経済界のトップ経営者らは、Manmohan Singh蔵相の業績を10点満点の7.5と評価した。それによると、同氏は専門的管理によりインド経済の混乱を整頓、輸出補助をカットし、工業ライセンスを廃止、金融部門の幅広い改革を実行したと言う。
また現バジパイ政権の下で、財政支出を削減、石油統制価格制度(APM)を廃止、金利管制を解除したYashwant Sinha前蔵相は、2番目に高い6点と採点された。
Jaswant Singh現蔵相は、既にUnit Trust of India (UTI)の再編や、州政府のための負債スワップ・パッケージ等で、その手腕の片鱗を示したものの、就任後間もないため、採点は行われていない。
ガンディ政権下に、大幅減税、輸入自由化、厳しい工業ラインセンス・スキームの緩和、市場メカニズムに基づくリソース・アロケーション等を実行、経済改革に着手したV P Singh蔵相も5.5点と、比較的高い評価を得た。
しかし1988年に、消費税免除、各種税制優待、補助金支出等を通じて誰もが恩恵を享受できるいわゆるシンドール予算(sindoor Budget)を組み、7484クローの赤字を出したN D Tiwari蔵相と、選挙を意識した気前の良い税制カット等、概して国民に歓迎される政策を実行、さらに7337クローの赤字を積み上げたS B Chavan蔵相の評価は共に2点にとどまった。
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