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2002-10-17 ArtNo.29952
◆ビルラ、L&T株主に1株190ルピーで公開買い付け提案
【ムンバイ】Aditya Birlaグループの旗艦Grasim Industries Ltd(GIL)は、Reliance Industries Ltd(RIL)から積極的な多角経営を進める複合企業Larsen and Toubro (L&T)の10.05%のシェアを買収して11ヶ月を経た10月13日、L&T株主に対し1株190ルピーで、発行株式の20%を上限とする公開買い付けを提案した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月14日報じたところによると、GILはそのステートメントの中で買い付け価格は、NSE(National Stock Exchange)における過去26週間の平均価格1株174.93ルピー及び過去2週間の平均価格170.08ルピーを上回るとしている。ちなみにボンベイ証取(BSE)における先週金曜の終値は172.05ルピーだった。公開買い付けは2002年12月9日から2003年1月7日の間に受け付けられる。AV BirlaグループのDD Rathi社長兼財務担当重役(CFO)によると、20%の上限が満たされるなら買収コストは945クロー(US$1.93億)に達する。
しかし今回の公開買い付け価格は、昨年11月18日にRILから10.05%のシェアを買い取った際の1株306.60ルピーを遙かに下回る。GILはその後さらに公開市場で4.42%のL&Tシェアを平均1株177ルピーで買い足した。したがってGILは現在、14.48%のL&Tシェアを保持しており、その買収コストは971クロー、1株当たり平均271ルピーになる。
今回の公開買付が20%の上限に達するなら、GILはL&Tの24.48%のシェアを掌握、その買収コストは合計1916クロー(US$3.91億)になり、1株当たりの買収コストは大幅に下降する。
JM Morgan Stanleyが公開買い付けの顧問を、Mulla & MullaとCraigie Blunt & Caroeが法律顧問を、それぞれ務める。GILが完全出資するSamruddhi Swastik Trading and Investments Ltdも公開買い付けに協調する。
現在、Life Insurance CorporationがL&Tの17.42%、Unit Trust of Indiaが同10.34%、外国機関投資家が合計6.35%、一般投資家が同31.68%のシェアを握っており、この他、国際預託証券(GDR)下の株式が4.16%を占めている。
年産1600万トンのセメント製造能力を有するL&Tの権益買収は、セメント・メジャーを目指すビルラ・グループにとって極めて重要で、GILとL&Tは既にセメントの輸送や資材調達、生産面で協力体制を組んでいる。
しかしビルラ・グループは、公開買い付け後、L&Tの経営管理権を要求せず、Rathi社長によると、L&Tの経営は引き続き専門家チームの手に委ねると言う。
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