2002-10-17 ArtNo.29951
◆Indian Charge Chrome、負債返済を最優先
【コルカタ】Indian Metals & Ferro Alloys (IMFA)の子会社Indian Charge Chrome (ICCL)は、純現金余剰(net cash surplus)の85%を借入の返済に充てる方針だ。
エコノミック・タイムズが10月16日報じたところによると、ICCLは2002年8-9月の間に50クロー(US$1020万)を返済したものの、返済不履行額は700クロー(US$1.43億)近くにのぼる。ICCLのB Panda会長兼MD及びSubhrakant PandaMD補によると、今回返済した50クローは、キャプティブ・クロム鉱山が操業を開始した2000年1月以来の支払い不履行額の一部である。同社はこれ以前には1999年に45クローを返済している。
ICCLは運転資金と人件費を差し引いた後の剰余金の85%を借入の返済に当てる方針を決めており、債務再編パッケージは間もなく完成、その際にはICCLの黒字転換の見通しも立つはずだ。
ICCLは、オリッサ州Sukindaのクロム鉱山をTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)から借り受け、これをキャプティブ鉱山としてチャージ・クロム工場の操業を開始したが、TiscoがICCLとの契約継続を見合わせたことから、ICCLは独自のキャプティブ・クロム鉱山を開発する必要が生じた。とは言えクロム鉱山の鉱業リース権を取得後は、チャージ・クロム工場とキャプティブ発電施設は目標稼働率を達成しており、今会計年度上半期の設備稼働率は、10年前に創業して以来最高の95%に達した。2002年上半期のクロム生産量は3万トンを突破、生産設備の稼働率は96%をマークした。また108MW(メガワット)キャプティブ発電所の発電量は4億1700万ユニットを記録、稼働率は99%に達した。
一方、オリッサ州拠点の親会社IMFAは、従業員4000人を擁し、2000-01年の営業額は163クロー(US$3324万)をマークした。
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