2002-10-17 ArtNo.29950
◆米国、途上国製圧延鋼板に対する保護関税免除に見直し
【ニューデリー】米国は開発途上国、取り分けインドとトルコから輸入される圧延鋼板に対する保護関税免除措置に見直しを加える方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが10月12日報じたところによると、米国鉄鋼業界はこれらの国は通商法第201条(Section 201 of the Trade Act of 1974)の規則やガイドラインに違反し、国内鉄鋼消費量の3%の上限を越える製品を輸出していると非難、米国政府に保護関税免除の取り消しを求めている。
このためインド政府は、鉄鋼省、商工省、外務省の代表から成るハイレベルなチームを間もなく米国に派遣する。またインド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)は鉄鋼輸出の詳細に関する報告書の提出を求められたもようだ。
業界アナリストによると、昨年インドは亜鉛鍍金鋼板を輸出しなかったが、今年は月間3万5000トンを輸出しており、内1万5000~2万トンは米国に向けられている。これは大きな量に見えるが、実質的には取るに足りない数字と言う。
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