2002-10-15 ArtNo.29944
◆英独ブルガリア/ブラジル産アクリル繊維に確定反ダンピング税
【ニューデリー】大蔵省は英国、ドイツ、ブルガリア、ブラジルから輸入されるアクリル繊維に確定反ダンピング税を課した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月12日報じたところによると、商工省傘下の反ダンピング局(anti-dumping authority)の勧告に基づき、大蔵省歳入局は英国から輸入される全てのアクリル繊維にキロあたり0.33米ドル、ドイツから輸入されるものには同0.14米ドル、ブルガリアから輸入されるものには同0.38米ドル、ブラジルから輸入されるものには同1.03米ドルの反ダンピング税を課した。
確定反ダンピング税の有効期間は、途中で見直しが行われない限り通常5年。大蔵省はこれ以前に米国、韓国、タイ産アクリル繊維にも反ダンピング税を課しており、こちらも向こう5年間にわたり維持される。
アクリル繊維製造業者会議(FAFM:Forum of Acrylic Fibre Manufacturers)は、英国、ドイツ、ブルガリア、ブラジルから輸入されるアクリル繊維に反ダンピング税を課すよう政府に訴えを提出、Indian Acrylics Ltd/Consolidated Fibre and Chemicals Ltd/Pasupati Acrylon Ltdが反ダンピング調査に協力を約束、Indian Petrochemicals Corporation Ltd (IPCL)とVardhman Acrylics Ltdも同訴えを支持した。FAFMはまた米国、韓国、タイから輸入されるアクリル繊維に対する反ダンピング税を維持するよう政府に求めた。
インド国内におけるアクリル繊維の年間需要は約11万2307トンで、2000-01年度には韓国、タイ、米国からのものを中心に1万3967トンが輸入された。この内、英国、ドイツ、ブルガリア、ブラジルから輸入されたものは合計4195トンだった。
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