2002-10-14 ArtNo.29918
◆RIL、ジャムナガル製油所にエチレン・クラッカー増設
【ニューデリー】インド政府は、Reliance Industries Ltd (RIL)が、グジャラート州Jamnagarのメガ製油所にエチレン・クラッカーを増設することを認めた。
ビジネス・スタンダードが10月9日、RIL筋の消息として報じたところによると、ジャムナガル製油所に設けられる最初のエチレン・クラッカーの詳細は目下詰められており、具体的なことは決まっていないが、長期にわたりペンディングされて来た計画のため早期着工が目指されている。
一方、年商6万5000クロー(US$132.257億)のRILは、2004年4月までにその事業を全面的に国際化する計画で、目下戦略を立案している。同戦略のターゲットには、石油探査やプラスチックの他、テレコミュニケーションも含まれ、積極的な国際市場の開拓が図られる。
今会計年度中に輸出ビジネスは25%拡大される。昨年の輸出売上は1万1000クロー(US$22.435億)だったが、今後は東南アジアに照準が合わされる。
また既存クラッカーのキャパシティーを主にデボトルネッキングを通じ、数ヶ月内に100万トンに33%拡大される。
グジャラート州Haziraのプラントでは、目下エチレンやプロピレン等の基礎石油化学製品が製造されているが、さらにポリマーの生産が目指されている。
傘下のIndian Petrochemical Corporation Ltd (IPCL)は、グジャラート州Vadodara工場の合成ゴム製造能力を現在の年間5万トンから2年内に2倍に拡大する。同拡張コストは500クロー(US$1.02億)前後と見積もられる。
RILはまたエンジニアリング・プラスチック市場に参入する計画で、ハジラもしくはジャムナガルにパイロット・プラントを設ける。
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