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2002-10-08 ArtNo.29897
◆Future Software、組み込みソフト・ビジネスに参入
【チェンナイ】主に通信関連ソフトウェア・サービス、ソリューションの提供を手がけるタミールナド州Chennai拠点のFuture Software Ltd(FSL)は、スタッフ25人の専門部門を設け、組み込みソフトウェア・ビジネスのパイロット・プロジェクトに着手した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月5日報じたところによると、FSLのK.V. Ramani会長兼CEOは同紙に以上の消息を語った。それによると、今会計年度を通じて、研究開発(R&D)及びセールス&マーケッティングに約1200万米ドルの投資を予定するFSLは、幅広い応用範囲を有する組み込みソフトウェアの何れの領域に照準を合わせるべきか、目下検討している。
昨年、テレコム・ネットワーキング部門は最悪の市況に直面したが、同社の昨年の売上もほぼ横這いにとどまった。しかし今年は売上の10%の成長を見込んでいる。同社の顧客はR&Dやセールス&マーケッティングへの投資を縮小しており、個々の装置の機能強化や多様化は、注文が有った場合にのみ行われている。
しかしFSL自身はR&D支出を売上の9%から14%に拡大した。加えて550人のスタッフのサラリーも33%アップした。昨年は昇給を行わなかったが、今年は景気の復調を見越し、昇給を実行した。また勤務成績の上がらぬ2~3%のものをカットし、新人と入れ替えた。この種のスタッフの入れ替えは毎年実施する方針だ。
昨年はIPR(Intellectual Property Rights)への先行投資も行った。R&D投資の拡大は、復調しつつある情報技術(IT)領域の需要拡大に乗じることを目指したものである。復調後のマーケット時間(time-to-market)は一層短縮される見通しだ。セールス&マーケッティング/R&D/IPRへの投資は、FSLがIT産業復調の波に乗じる機会を増大させるはずである。
FSLは他社に先駆け中国市場への進出を図ったインド企業の1社だが、Ramani会長は「中国は複雑な国で、顧客はコストを下回る1400米ドル人月(月=170時間)以下の料金を要求する」と中国市場開拓の困難を語った。しかしFSLは負債ゼロの健全経営を続けていると言う。
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