1995-09-02 ArtNo.2989
◆<星>貿易開発局、地元企業等支援でコンサルタント部門新設
【シンガポール】貿易開発局(TDB)は去る7月、国内企業のアジア地域におけるインフラ開発プロジェクト等の獲得を援助するとともに、途上国の貿易活動も支援する“シンガポール貿易開発局コンサルティング・グループ(STDBC)”を設置した。
STDBCは既にオマーンの貿易開発戦略の立案やフィジーの世界貿易センター設置にも手を貸すことになっている。このほかペルー、パナマ、モンゴルなどからも支援の申し入れを受けている。STDBCのタン・ソンチュアン主任(MD)によると、シンガポール企業は525億米ドルのアジア開発銀行援助プロジェクトの内僅か1億8100万米ドルを獲得したにとどまっており、この方面の発展の余地が残されている。STDBCは時間や資源にゆとりのない地元企業に代ってアジア開発銀行などの国際機関と接触する一方、多国間チャネルを通じた融資取り付けも図ると言う。タン氏はアジア開発銀行のエグゼクティブ・ディレクターやシンガポールの初代駐中国貿易代表を務めた経歴をもつ。STDBCはコストプラスの商業ベースで支援を提供する。TDBのほか、経済開発局(EDB)と観光局(STPB)もそれぞれ類似のコンサルティング・グループを設け国際顧客にサービスを提供している。(ST,LZ:9/1)
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