SEAnews 2002-10-07 ArtNo.29886

【ニューデリー】肥料会社はインドのハートランドで、旱魃の打撃を受けた農民に10～14％の値引きをオッファー、尿素肥料の販促に鎬を削っている。
エコノミック・タイムズが10月2日業界筋の言として伝えたところによると、Indian Farmers Fertilisers Co-operative(Iffco)、Chambal Fertilisers、National Fertilisers Ltd (NFL)、Gujarat State Fertilisers、Tata Chemicals、Indo Gulf 等はウッタルプラデシュ州、ハリヤナ州、パンジャブ州等の地区で過去数ヶ月尿素肥料の大幅な値下げを行っている。肥料会社の値引きや値下げは例年目にされる現象だが、今年の値下げ幅は遙かに大きい。インド政府は尿素肥料の1袋当たり最高価格を257ルピーに設定しているが、肥料協同組合のIffcoは1袋240ルピー、その他の肥料会社は220～230ルピーで販売している。また値下げは、南部のカルナタカ州／アンドラプラデシュ州／タミールナド州でも行われているが、パンジャブ州／ハリヤナ州／ウッタルプラデシュ州等の北部諸州における下げ幅が大きく、取り分け旱魃の直撃を受けたパンジャブ州におけるそれが顕著になっている。
しかしこうした値下げは需要の創出にはつながらず、肥料会社のボトムラインを一層悪化させていると言う。