1995-09-02 ArtNo.2988
◆<星>国立大学、通年の成長率を7.6%に下方修正
【シンガポール】シンガポールの今年の国内総生産(GDP)は7.6%の成長を遂げるが、96年と97年の成長率は7.2%に減速する。
国立シンガポール大学(NUS)の計量経済研究所(ESU)は木曜(8/31)、以上の見通しを発表、2月に発表した今年通年の8.1%の成長見通しを下方修正した。同研究所は半年ごとに経済予測を発表しており、下方修正の理由としてOECD諸国の低成長、国内製造業の成長鈍化及び不動産価格の低迷に伴う建設業の伸び悩み等を指摘した。ESUのモデルでは、建設業の成長率は昨年の15.4%から今年の6%、そして97年の3.3%まで減速する見通しだ。その他の経済部門の今年の成長見通しは、製造業8%、商業9.4%、運輸通信10.5%、金融・専門サービス7%となっている。この他、商品輸出の伸びが今年12.2%、来年15.1%、サービス輸出のそれが今年6%、来年9.2%、労働生産性の伸びは今年4%、来年3.9%、インフレ率は今年2.5%、来年2.9%、実質賃金上昇率は今年5.1%、製造業の単位ビジネス・コスト(UBC)の上昇は今年5~6%、生産性の伸びは6%前後と予想されている。(ST,BT,LZ:9/1)
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