2002-10-04 ArtNo.29866
◆プリンタ市場、サムスン/ウィプロの値下げ攻勢にHPも応戦
【ニューデリー】韓国系電子メジャー、Samsungが40~50%の値下げを断行、レーザー・プリンタ市場におけるシェアを大幅に拡大する中、マーケット・リーダーのHewlett Packard (HP)も応戦、これまで動きの少なかったインド・プリンタ市場に波紋が生じている。
市場調査会社IDCの報告によれば、2002年4-6月期四半期のサムスンのシェアは、これ以前数四半期の12-13%から22.7%にジャンプした。インド・プリンタ市場に進出して僅か1年半のサムスンは、今年は通年で35%のシェアを占め、来年はHP社に取って代わりナンバー・ワンの座を占めることを目指している。
レーザー・プリンタは今や急成長セグメントになっているが、大幅な値下げ、店頭における値引き、フリー・トナー、フリー・スキャナー、保証期間の延長等、あの手この手の販促策が講じられており、如何なる急成長も驚くには当たらない。レーザー・プリンタの価格は過去1年間に平均2万ルピーから1万2000ルピー(US$245)に下降、インクジェット・プリンタ並の価格になっている。
これまで、値下げ競争はサムスンと地元のWiproが前面に立っていたが、この8月にはHPも大幅な値下げを実行、攻勢に転じた。
これまで、4メトロ(ニューデリー/ムンバイ/チェンナイ/コルカタ)がレーザー・プリンタ・ボリューム販売の84%を占めて来たが、ハイデラバードやアーマダバード等のクラスBシティーにおける販売も急増している。
サムスンの6月期四半期のレーザー・プリンタ販売は583%ジャンプした。これに対してHP社筋は、6月期の同社レーザー・プリンタ販売が80%の成長を見、前四半期の78%の成長を上回ったとするとともに、サムスンの売上の伸びは出荷台数の伸びに過ぎず、実際に販売されたプリンタの成長率は、それを遙かに下回ると指摘した。
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