2002-10-04 ArtNo.29864
◆Lalbhai、Amtrex 日立持分を54.5%に引き上げ
【アーマダバード】Lalbhaiグループが投資子会社Asman Investmentsを通じ、ICICI BankからAmtrex Hitachi Appliances (AHA)の800万6977株(総発行株式の約10%)を買い足し、AHA持分を54.5%に引き上げたことから、日立製作所とLalbhaiグループのシェア・スワップ・アレンジに対する憶測が再び高まっている。
エコノミック・タイムズが10月2日報じたところによると、1998年12月にAHAの35.2%のシェアを取得した日立製作所は外国投資促進局(FIPB)からAHA持分を74%まで拡大することを認められており、最近、再度FIPBに持分拡大の権利を行使する確認を行ったとされる。
Lalbhaiグループの旗艦、Arvind Millsは1年ほど前の事業再編に際して10%のAHA持分をICICI Bankに一時預けていたが、今回市場価格に利子を付けて買い戻した。同買い戻し以前のLalbhaiグループのAHA持分は日立と対等の35.2%だった。
内部消息筋は、今回のシェア買い戻しの主たる目的は金融再編としており、またアナリストはLalbhaiグループと日立のAHA持分スワップ取引が具体化する前兆と評している。
しかしLalbhaiグループが全持ち分を一度に日立に売却する可能性は少なく、取引は段階的になされるものと見られている。AHAは最近、ルーム・エアコン市場のナンバー2に浮上している。
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