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2002-10-04 ArtNo.29860
◆地元鉄鋼大手3社、熱間圧延鋼をトン当たり500ルピー値上げ
【ニューデリー】インドの地元鉄鋼会社大手3社-Steel Authority of India Ltd (SAIL)、Essar Steel Ltd(ESL)、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)-は10月1日から熱間圧延(HR)製品のトン当たり価格をさらに約500ルピー引き上げた。
ビジネス・スタンダードが10月3日伝えたところによると、アナリストらは、今回の値上げが恐らく今年最後のものになるものと見ている。今年初5ヶ月間(2002/4-8)に持続的値上がりを見た国際鉄鋼価格は既に軟化の兆しを見せ、向こう2、3ヶ月間にはあるいはトン当たりさらに10米ドル値下がりすることも予想される。こうした国際環境からすれば、インドの国内価格だけがさらに上昇する可能性は少ない。国内価格は今回の値上げ後、安定化するものと予想される。
地元鉄鋼会社は今年4月にHRコイルの価格をトン当たり1000ルピー値上げ、6月にも同程度の値上げを行った。特にSAILは5月にも値上げしており、現在のHRコイルのトン当たり価格は1万7000~1万7500ルピーとなっている。
SAILのV S Jain会長は、「インド市場には安定した需要の拡大が見られ、発展途上国における大型建設事業等で、需要牽引型の図式が向こう数年も持続するものと期待される」と語った。
しかしHRコイルの下流部門ユーザーらは、コスト上昇を顧客に転嫁するのが困難になっている。こうした中で冷間圧延(CR)業界は過去5ヶ月間のHRコイルの輸入量を10万トンに拡大した。
アナリストらは一層の値上げは需要に悪影響を及ぼさざるを得ないと指摘している。
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