2002-10-01 ArtNo.29841
◆NCAER、今年のGDP予想成長率を4.8%に下方修正
【ニューデリー】応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)は今年の国内総生産(GDP)成長予測を4.8%に0.7%ポイント下方修正した。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月27日伝えたところによれば、卸売物価指数をベースにした今年の予想インフレ率は当初の4.5%から5%に上方修正された。建設業を除く工業生産は5.6%(5.8%)、サービス部門(行政/国防)は6.9%(6.6%)の成長が見込まれているものの、農業生産はゼロ(3.5%)成長が予想され、予算赤字は政府が予想したGDPの5.3%を上回る6.3%(5.9%)に達する見通しだ(括弧内は6月時点の予測値)。目下のところ税収は拡大しているものの、旱魃の救済や金融機関再編に伴う支出の増加、政府持分売却計画の遅れから財政収支の赤字拡大が予想される。
今年9月までの時点で85%の耕作地が平年並みか、それ以上の降雨量に恵まれたものの、モンスーンの遅れから、カリフ(kharif:初冬収穫)作物、取り分け水稲、コース穀物、豆類、脂肪種子の減産が予想される。しかし繊維原料作物やサトウキビの生産は影響を受けない見通しと言う。
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