2002-10-01 ArtNo.29829
◆製薬会社Lupin、日本に完全出資のトレーディング会社設立
【ムンバイ】地元製薬大手Lupin Ltdは、今会計年度末までに日本に完全出資のトレーディング子会社を設立、450億米ドルの日本市場開拓に乗り出す。
インディアン・エクスプレスが9月28日伝えたところによると、LupinのDB Gupta会長兼MDは同紙に以上の計画を語った。それによると、Lupinは既に日本企業2社と中間体のサプライ協定を結んでおり、追ってバルク薬品やジェネリック薬品の供給も手がける。日本のジェネリック薬品市場は20億~30億米ドルと見積もられる。
インドの1人当たりの薬品消費は僅か3米ドルだが、日本のそれは412米ドルにのぼり、日本市場は米国に次ぐ世界第2の規模を有する。Lupinは日本における営業開始後5年で1億米ドルの年商を見込んでいる。当面は抗生物質セファロスポリン(cephalosporin)に照準を合わせる。セファロスポリン・セグメントにはceftriaxone、cefotaxime、cefuroxime、axetil、cefaclorが含まれる。
Lupinは現在、American Pharmaceutical Partnersを通じて米国市場にその製品を輸出している他、欧州市場にもプレゼンスを有する。昨年(2002年3月期)の輸出売上は309.85クロー(US$6320万)と、営業額全体の32.40%を占めた。この内ジェネリック薬品の輸出額だけで72.8クロー(US$1485万)を記録した。日本市場の開拓により、輸出売上の比重が一層拡大する見通しで、同社はこの他、中国、北アフリカ、中東市場の開拓も目指していると言う。
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