2002-09-30 ArtNo.29820
◆CTV各社、最高小売価格を据え置き最大5千ルピー値引き
【ムンバイ】カラー・テレビジョン(CTV)メジャーらは、最高小売価格(MRP:maximum retail price)を据え置く反面、実際の販売に際して、それより3000~5000ルピー・ディスカウントし、ボリューム販売の拡大を図っている。
エコノミック・タイムズが9月26日ディーラー筋の消息として伝えたところによると、CTVのボリューム販売は7月以来、ほとんど全ての価格帯において最大40%下降、競争が過熱する祝祭日シーズンを前に、メーカーらは、値下げを強いられている。値下げはハイエンド・モデル、取り分けフラットTVに集中している。祝祭日シーズンを前に好調な販売を予想し、生産量を拡大したメーカーらは、値下げを通じて販売ボリュームの維持を図っている。とは言えMRPを直接引き下げれば、将来当該製品のプレミアム・ポジションを維持できなくなる。このため実際の販売に際して顧客に個別にディスカウントを提供する戦略が採用されている。これならMRPが据え置かれるためブランドのプレミアム・イメージは損なわれない。
例えばMRPが1万9000ルピーのSamsungの21インチK5フラットTVは1万4800ルピー、MRPが1万5990ルピーのOnida FG1 Blackは1万3900ルピー、MRPが2万2990ルピーのシャープ25BS1は1万7100ルピー、MRPが1万6990ルピーのLG製21FA20KEは1万4500ルピー、MRPが2万8990ルピーのPhilips製29PT 4762モデルは23190ルピーで、それぞれ販売されている。
またSansuiはハイエンドのFlatotronやSuper Wooferモデルを4000ルピーほど値下げしている。Sansuiブランドの販売を手がけるKitchen AppliancesのAnil Khera重役(COO)は、「ディスカウントはプレミアム・モデルのみで、ミッド及びローエンド・モデルは、ディスカウント無しでも好調な販売が維持されている」と語った。それによると需要の50%はローエンド、35%はミッドエンドで、残りがハイエンドで占められていると言う。
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