SEAnews 2002-09-26 ArtNo.29800

【ニューデリー】政府は幅600ｍｍ未満の低品質輸入錫鍍金鋼板にフロア価格(最低価格)を設定する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが9月25日報じたところによると、これは、鉄鋼産業開発委員会(DCI&S:Development Commissioner for Iron & Steel)の報告に基づくもので、同報告書は幅600ｍｍ以上の鋼板に対するトン当たり465米ドルのフロア価格のみでは、低価格・低品質な鋼材のダンピングを阻止することはできないと指摘している。
現在輸入錫鍍金鋼板の80％は非優良等級(non-prime grade/defective)に属しており、こうした低品質な輸入錫鍍金鋼板の40％は600ｍｍ未満となっている。これは主に1999年にフロア価格制が導入された際、600ｍｍ未満の製品はカバーされていなかったためで、輸入業者はこうしたフロア価格制の網の目をくぐり、600ｍｍ未満の製品を輸入している。こうした製品は主に食品産業に供給されている。
この結果、600ｍｍ以上の輸入鋼板と600ｍｍ未満の輸入鋼板の平均価格にはトン当たり230米ドルの差が生じていると言う。