SEAnews 2002-09-24 ArtNo.29797

【ムンバイ】インドの主要な同族企業Aditya Birlaグループは、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)及びコール・センター・ビジネスの潜在性に注目、これらの領域における戦略投資と企業買収の機会を探っている。
インディアン・エクスプレスが9月23日報じたところによると、ビルラ・グループが目指す戦略投資や企業買収の規模は明らかでないが、投資銀行筋は、「現在コール・センターやＢＰＯ企業を買収するには少なくとも1500万～2000万米ドルを要する」と指摘する。またＢＰＯ業界の某プレーヤーは、「ビルラ・グループはコール・センター／ＢＰＯ市場を眺望し、どこから手をつけるべきか、模索している。グループのアプローチは慎重で、まだ探査段階にある」と語った。ビルラ・グループが既存の情報技術(IT)子会社や部門、例えばPSI Data Systemsを通じて戦略投資や企業買収を実行するのかどうかも定かでない。
ＢＰＯ部門は年率60％の成長が見込まれることから、従来型のビジネスを中核とする多くの伝統的企業グループが関心を寄せており、ビルラ・グループもその1つと言える。例えば二輪車のHeroグループは、Hero Serveitを設立、既に同市場への進出を果たしている。