2002-09-24 ArtNo.29791
◆Telco、MG Roverとマーケッティング提携協議
【ニューデリー】Tata Engineering & Locomtoive Company Ltd(Telco)とMG Roverのマーケッティング提携が実現するならTelcoはマハラシュトラ州Puneの施設で1400ccのBセグメント・カー、Indicaの生産を大幅に拡大することになりそうだ。
エコノミック・タイムズが9月22日報じたところによると、TelcoのV Sumantran重役(乗用車部門ED)は同紙に以上の消息を語った。それによるとMG Roverとの交渉は進捗しており、契約調印にこぎ着ける見通しは明るい。
Sumantran氏は詳細を語ることを避けたが、これまでに伝えられたところによると、ドイツ企業BMWの傘下に入った英国企業Roverは、Indicaの完全ノックダウン(CKD)キットを輸入、最近買収したDaewooのポーランド工場でこれを組み立て、英国のみならず欧州市場で販売することに関心を抱いている。Telcoは欧州で販売する際もIndicaの名称を用いることを要求しており、両社が合意すれば、恐らくRover Indicaの名称で販売されることになる見通しだ。RoverはIndicaのエンジンを自社製エンジンに交換後、欧州に展開する250のネットワークを通じてこれを販売する。Telcoは初年度(2003年半ばにスタート)にCKDキット1万2000台分を輸出、向こう5年間に6万~7万台の輸出を目指している。
Telcoは昨年6万4000台のIndicaを製造、今年4-8月の間には2万7870台(昨年同期2万2128台)を販売した。MG Roverとの提携が実現すれば、生産量は大幅に拡大されるが、生産ラインの拡張が行われるのみで、新規投資は不要と言う。
Telcoはまたイラン企業Khodroとも合弁交渉を進めており、後者は年間2万~3万台のIndicaの輸入を計画しているとされる。しかし為替管理問題が両社の交渉のハードルになっているもようだ。
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