1995-09-01 ArtNo.2979
◆<馬>KL市場、階層所有権付きオフィス需要が拡大
【シンガポール】クアラルンプルのオフィス市場には供給過剰傾向が生じているにも関わらず、階層所有権付きオフィスの市況は中小企業の需要増やこの種の物件の供給が伝統的に限られていることから上昇基調を辿っている。
業界筋によると、昨年は中央市街地を外れた地域に少なからぬこの種のオフィス・ビルが誕生したが、いずれも好評を博した。今年に入って売り出された階層所有権付きオフィスにはヘリテージ・ハウス、ジャリナ、ロット56が上げられ、販売価格は平方フィート当たり490~650Mドルとなっている。ジョーンズ・ラング・ウートン(S)によれば、クアラルンプル中心街は過剰供給気味だが、南部の新興地域には良好な需要が存在する。これは値上がりが続く市街地を敬遠し、周辺地区に代替物件を求める中小企業が増えているためと言う。フェデラル・ハイウェイ沿いに3億Mドルを投じて110万平方フィートのオフィス/小売りコンプレックス“プラザ・パンタイ”を開発中のアトラス・コーポレーションSdn Bhdも17-20階建てのオフィス・ビル6棟の内1棟をフロアーごとに販売する計画だ。今週末にシンガポールで売り出される50ユニット、12万平方フィートのオファー価格は平方フィート当たり470-560Mドルで、各ユニットの面積は700-2000平方フィートと言う。(BT:8/31)
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